ですが、海外居住のJMB会員はJALのさまざまなプロモーション・キャンペーンに参加できなかったり、eJALポイントが使えないとか、多少の不利益もあります。
一方で、海外居住でしか享受できない利益も少しはありまして、今回取り上げるのはその一つ。
海外居住者しか利用できない、日本国内線のお得な運賃があります。
(これはJMB会員である必要はないので何とも、ですが)
JALグループ国内線特別運賃 (JAL台湾地区Web Site)
- oneworld Yokoso Visit Tohoku Fare : 1区間5,000円。東北発着路線限定
- oneworld Yokoso Visit Japan Fare : 1区間10,000円。JALグループ運航全路線
- Welcome to Japan Fare : 1区間13,000円。2区間から。
- Okinawa Island Pass : 1区間9,000円。沖縄エリア内発着路線限定
1.と2.は、国際線部分がone world加盟会社運航である必要がある。一方、3.と4.は国際線部分の運航会社は問わない。そのほか、1. ・2.・ 4.はいわゆるBlack Out Date(利用できない除外期間)がある一方で、3.は除外期間なし。3.と4.は2区間以上を発券する必要がある、など細かい違いがあるけれど、その辺の差異は上に示したリンク先で見てください。
結構安いし、マイルも100%貯まるので日本帰国時に旅行や帰省で日本国内を移動する際に何回か使いました。
たとえば実家に帰省するにあたり、東京に数日滞在してから、実家に帰る、というケース。実家最寄り空港着発の国際線航空券では、東京での乗り継ぎは24時間以内でないとアウト。東京滞在が24時間以上の場合、国際線と国内線では別々の航空券になり、国内線部分がわりといいお値段になるところを、この特別運賃を使って安く乗れました。
他にもマイレージプログラムのステータス確保のためのいわゆる「修行」に使えるんではないかと。(他の運賃の方が安いとか、いわゆるFOP単価がどうのとか、その辺の細かいところは詳しい人がたくさんブログに書いてるので適当にググってみてください)
で、この運賃ですが、Webでの予約はできません。
今回は自分の備忘録も兼ねて、どのように予約・発券するのか?という点をご紹介したく。
前提:
まず、発券のために①「発券時に居住地を証明する公的書類」と、②「国際線航空券」の提示が必要。
①に関しては、海外在住の日本人、であることを証明する外国人登録証に類するものを持っていることが必要。私は台湾居住なので「居留証」という証明書を準備しました。
②については海外発・日本着の往復国際線航空券の実物は必要なく、予約番号を確認されます。言い換えると、予約をするまでに国際線航空券を発券しておく必要があります。
予約方法:
個人で予約する場合は、電話です。
※旅行会社経由でも予約できるそうですが、経験ないのでスキップ。
- JALの海外の予約窓口に電話し、新規予約につないでもらいます。(電話番号はここで確認できます)
- 電話口で、上記1.〜4.のいずれかの運賃で予約したい旨を申し出ます。
- この時、海外在住であることのの確認と、国際線航空券の予約番号を確認されます。
- 口頭で予約したい内容を伝えます。(Web予約に慣れているとこの手順が意外と億劫)
- 発券手数料がかかります。(台湾発券の場合はNTD500)
- 決済は電話でのクレジットカード決済が必要。オペレータから決済システムに切り替わり、音声ガイダンスに従って、カード番号・有効期限・セキュリティコードをプッシュフォンで入力する
- 決済が完了すると、国内線区間の予約番号(数字とアルファベットの組み合わせの6桁の番号)と必要な書類を送るためのメールアドレスは口頭で伝えられる。
ここからはメールベース。
- 伝えられたメールアドレス宛に、「国内線区間の予約番号」を本文に書き、添付で「海外在住であることを証明する書類の写し」を送付します。先方が上記メールを確認後、折り返し、ZIPファイル形式でEticketが送付されます。(Eticketはパスワードロックされており、パスワードは別メールで送られる、という日本式)
以上で予約・発券完了。
お役に立てば幸いです。