2017年3月5日日曜日

(他人の経験談)国際線で名前のスペルを間違えたのに乗れた話

あくまで特殊例と思われるので、参考になる話ではありません。
名前のスペルを間違えても乗れる、ということを保証するものではありません。

タイトル通りですが、自分の話ではなく、端的に言うと、知り合いが名前のスペルを間違えて発券したものの、間違ったスペルで国際線に乗れた、という話です。

名前を間違えないようにしましょう」というのは、国際線航空券予約の際の注意事項としてよく挙げられるポイントの一つですね。①姓と名を逆にしてしわないようにする、②パスポート記載通りのスペルで入力する、という2点。

パスポート記載の内容と異なった内容で発券してしまったことがチェックイン前に分かると、取消手数料を払って予約を取り消して、改めて取り直しが必要になります。しかも取り直すと元々の予約より高い運賃になる可能性も。さらには空港でのチェックイン時に判明すると最悪、搭乗を拒否されることもあるとか。
私の場合、①をやってしまったものの、予約直後で発券前だったので取消手数料なしで取消できたことがあります。

で、今回の話は②をやってしまったにも関わらず、予約の取り直しも搭乗拒否もされずに、そのまま海外へ出発できてしまったという話です。

某航空会社で東京ー台北往復の予約を入れたA氏。
出張なので会社指定の旅行代理店にメールで予約を依頼。そのメールで間違いが発生していました。
実名は避けていますが、これに類する間違いです。。。

  • パスポート上では「KOICHI」と記載。
  • 会社のメールアドレスは「KOUICHI」。

で、予約を入れるメールで、会社のメアドと同様に「KOUICHI」と書いて出してしまい、そのまま発券、そのまま空港でチェックインカウンターへ。

職員 「予約のお名前と、パスポートの名前が違うのですが。。。」
A氏 「それだと乗れないですか?」
職員 「普通は乗れないですね」
A氏 「出張にどうしても行かなきゃいけないので、何とかならないですか?」
    普通はここで「買い直してください」となるはずが。。。
職員 「では、万が一の際には保険が下りない、ということになりますが、よろしいですか?」
A氏 「大丈夫です!」

で、パスポート記載の名前のスペルとは異なるスペルで記された搭乗券を手にし、そのまま出国し、台湾へ。
帰りの飛行機では搭乗拒否される可能性もあり大変なことになる、と思ったA氏。代理店に確認するなどした結果、台湾の現地法人が取引している代理店に依頼し、手数料1000台湾ドルを支払ってスペルの訂正に成功、無事日本に帰国していきました。

名前が少しでも異なっていると搭乗できない、というのが常識だと思っていたのですが、「保険が下りない」という一点のみの確認で乗れてしまう、という何とも奇怪な話でございました。

2017年2月28日火曜日

JAL 海外居住者向け国内線特別運賃:予約・発券方法

飛行機のマイルはJALで貯めているので、飛行機はもっぱらone world系およびJAL提携社で固めはや十数年。おかげさまでJGC会員にもなりました。
ですが、海外居住のJMB会員はJALのさまざまなプロモーション・キャンペーンに参加できなかったり、eJALポイントが使えないとか、多少の不利益もあります。

一方で、海外居住でしか享受できない利益も少しはありまして、今回取り上げるのはその一つ。

海外居住者しか利用できない、日本国内線のお得な運賃があります。

(これはJMB会員である必要はないので何とも、ですが)

JALグループ国内線特別運賃 (JAL台湾地区Web Site)

  1. oneworld Yokoso Visit Tohoku Fare : 1区間5,000円。東北発着路線限定 
  2. oneworld Yokoso Visit Japan Fare   : 1区間10,000円。JALグループ運航全路線 
  3. Welcome to Japan Fare      : 1区間13,000円。2区間から。 
  4. Okinawa Island Pass        : 1区間9,000円。沖縄エリア内発着路線限定 

1.と2.は、国際線部分がone world加盟会社運航である必要がある。一方、3.と4.は国際線部分の運航会社は問わない。そのほか、1. ・2.・ 4.はいわゆるBlack Out Date(利用できない除外期間)がある一方で、3.は除外期間なし。3.と4.は2区間以上を発券する必要がある、など細かい違いがあるけれど、その辺の差異は上に示したリンク先で見てください。

結構安いし、マイルも100%貯まるので日本帰国時に旅行や帰省で日本国内を移動する際に何回か使いました。
たとえば実家に帰省するにあたり、東京に数日滞在してから、実家に帰る、というケース。実家最寄り空港着発の国際線航空券では、東京での乗り継ぎは24時間以内でないとアウト。東京滞在が24時間以上の場合、国際線と国内線では別々の航空券になり、国内線部分がわりといいお値段になるところを、この特別運賃を使って安く乗れました。

他にもマイレージプログラムのステータス確保のためのいわゆる「修行」に使えるんではないかと。(他の運賃の方が安いとか、いわゆるFOP単価がどうのとか、その辺の細かいところは詳しい人がたくさんブログに書いてるので適当にググってみてください)

で、この運賃ですが、Webでの予約はできません。

今回は自分の備忘録も兼ねて、どのように予約・発券するのか?という点をご紹介したく。

前提:
まず、発券のために①「発券時に居住地を証明する公的書類」と、②「国際線航空券」の提示が必要。

①に関しては、海外在住の日本人、であることを証明する外国人登録証に類するものを持っていることが必要。私は台湾居住なので「居留証」という証明書を準備しました。
②については海外発・日本着の往復国際線航空券の実物は必要なく、予約番号を確認されます。言い換えると、予約をするまでに国際線航空券を発券しておく必要があります。

予約方法:
個人で予約する場合は、電話です。
※旅行会社経由でも予約できるそうですが、経験ないのでスキップ。

  • JALの海外の予約窓口に電話し、新規予約につないでもらいます。(電話番号はここで確認できます) 
  • 電話口で、上記1.〜4.のいずれかの運賃で予約したい旨を申し出ます。 
  • この時、海外在住であることのの確認と、国際線航空券の予約番号を確認されます。 
  • 口頭で予約したい内容を伝えます。(Web予約に慣れているとこの手順が意外と億劫) 
  • 発券手数料がかかります。(台湾発券の場合はNTD500) 
  • 決済は電話でのクレジットカード決済が必要。オペレータから決済システムに切り替わり、音声ガイダンスに従って、カード番号・有効期限・セキュリティコードをプッシュフォンで入力する 
  • 決済が完了すると、国内線区間の予約番号(数字とアルファベットの組み合わせの6桁の番号)と必要な書類を送るためのメールアドレスは口頭で伝えられる。
ここまでが電話
ここからはメールベース。
  • 伝えられたメールアドレス宛に、「国内線区間の予約番号」を本文に書き、添付で「海外在住であることを証明する書類の写し」を送付します。先方が上記メールを確認後、折り返し、ZIPファイル形式でEticketが送付されます。(Eticketはパスワードロックされており、パスワードは別メールで送られる、という日本式)


以上で予約・発券完了。

お役に立てば幸いです。

2017年2月15日水曜日

台湾国内線(台東〜台北)に乗った話:日本の国内線との大きな違い

昨年12月に、台湾東部の台東に遊びに行ってきました。
台湾各地から台東までのルートはいろいろあるのですが、この時は復路で台東から台北までの国内線の飛行機(マンダリン航空)を利用しました。
台湾国内線に乗るのは初めてだったのですが、日本の国内線とは大きく違うところが1つあったので、シェアさせていただきますね。

その違いとは予約・搭乗に際し公的身分証明書が必要ということです。 

①予約時:今回、マンダリン航空のWebsiteから予約したのですが、予約時に身分証明書番号の入力を求められました。
台湾在住外国人なら居留証もしくはパスポートの番号、非居住者ならパスポート番号の入力が必要になります。

②チェックイン時:搭乗券を受け取るに当たっても居留証の提示を求められます。台東空港のマンダリン航空のチェックインカウンタには自動チェックインもあったですが、機械にちゃんと身分証明書の読み取り装置がありました。

③セキュリティ通過時:セキュリティチェックの入り口で警備員に搭乗券だけでなく、身分証も提示する必要がありました。

④搭乗時:まるで国際線のようですが、搭乗時にも搭乗券と身分証を提示します。

台東空港の搭乗口
ということで、予約から実際に飛行機に乗るまで4回にわたって身分証を用意することになります。
台湾で生活していると何かと身分証(居留証)を提示することがあり、常に携帯しているので特に問題はないのですが。台湾に旅行できている外国人が、うっかりホテルの金庫にパスポート忘れてしまって乗れなかった、とかそういうこと起きないのかなぁ。

とはいえ日本人の感覚では国内線でID提示は想定していないのでまったく意外です。
日本の国内線で本人確認なんて皆無ですよね。
ある人はマイレージプログラムのステータス獲得のために、他人に自分の名義で飛行機に乗ってもらったなどという話を聞いたことがあるくらいなのに。。。
その点、台湾のほうがセキュリティに真剣ということですかね。

おまけの話:ほかにもちょっと日本との違いがあったのでご紹介しますね。
おまけ① 搭乗券が領収証代わりになっている。

右側が領収書。台湾では経費精算でちゃんとした領収書がないと精算できないことがあるので大事。
おまけ② 台東空港はセキュリティ通過後のエリアの設備は最小限。
セキュリティ通過後にあるのはトイレ・給湯器・珊瑚のディスプレイのみ。売店もないので飲み物は持ち込めない。給湯器があるのは台湾らしいかな。

搭乗口は2つだけ。
おまけ③ 国内線で機内食
マンダリン航空の台東〜台北線は飛行時間40分。にもかかわらず飲み物と機内食が供される。ハムとチーズのサンドイッチとコーヒーだけだけど。

このサンドイッチ意外とおいしかったです。

という訳で、台湾国内線搭乗時には公的身分証明書をお忘れなきよう。
以上、よろしくお願いいたします。


キューバに行った話:ハバナの定期観光バス「Habana Bus Tour」の情報

2017年2月、キューバのハバナに行ってきました。
ハバナの情報は日本語でも結構ネットにあふれてますね。ハバナの街を回る手段として、クラシックカーのタクシーとか馬車とか。
このブログはそういう溢れている情報には触れずニッチな話を書きますね。
定期観光バスの「Habana Bus Tour」です。
この手のバスはヨーロッパをはじめとして海外の大きな都市では多いですよね。
ボクは初めて訪れる街で、街の様子やその街のランドマークの距離感を手っ取り早く知るために割と使っています。
地球の歩き方とかLonely Planetには、ハバナのバスツアーについては、「こういうのあります」程度にした書いていないので、2017年2月現在の情報をシェアさせていただきますね。

① ルート
2つあります。T1とT3。(T2はない。試験運行だけだったそうです)
いずれも拠点になっているのは、Parque Central。Old Havanaにある、国会議事堂近くの公園です。
T1は、Parque Centralから海沿いを走って新市街の2つの大型ホテル経由し、革命広場などを回ります。そのあとまた大型ホテルやうらぶれた水族館やらを回って、また革命広場を経由し、Parque Centralに戻る。だいたい全行程で1時間半くらい。
T1のルート図
T3は、Havanaの東方に行きます。
Parque Centralの次は、カバーナ要塞へ行き海岸沿いを走って、Tararaの方まで行っちゃいます。

T3のルート図

② 料金
T1がCUC10、T2がCUC5。
チケットは1日有効なので、上記料金で終日の乗り降り自由。

③ チケット購入
バスに乗る際に購入。バスの前扉から乗車すると、車掌の女性がいるのでお金を払うとチケットをくれます。

T1・T3ともに、一部で同じ場所を2度経由する面白いルート。
たぶんこの2度回るルート設定の意図として2つあるのではないかと。
1つは、新市街やハバナ東側のホテル滞在の観光客を旧市街に送る、路線バスとしての意図。もう1つは、革命広場やカバーナ要塞など、旧市街から離れた場所にある名所で一旦下車する観光客への便宜、ということではないでしょうか??

この定期観光バス、けっこう面白かったです。
2階建バスのオープンデッキから革命広場をいろんな角度で見れたり、観光名所ではない場所も通るルートなので、ハバナのいろいろな街角をみれたり。
オススメです。


ほとんど需要がない話:中華電信契約のiPhoneで、海外データローミングする方法

いま台湾に駐在で済んでいて、携帯電話は中華電信の契約でiPhoneを使ってます。
で、日本に帰国する際に中華電信のSIMカードで海外でデータローミングする方法をオベンキョしたので、シェアしてみようかと。
台湾在住で中華電信の携帯電話契約を持っている人だけに役立つ、需要が本当に限られる話ですが。。。

前提①:
まず、中華電信のSIMカードで海外ローミングのデータパッケージを利用する時には、事前申し込みが必要です。
日本のキャリアでは海外対応の契約をしていて、キャリアが契約している現地の事業者の回線につなげば自動的にデータローミングのパッケージが適用されますが、中華電信の場合にはパッケージを適用する前に申し込みをする必要があります。
申し込み方法は、なんと電話アプリ。通常なかなか使わないような特殊な方法なので、この記事ではその方法をご紹介します。

前提②:
日本のキャリアだと、メニューはほぼ1つしかなく、どこの国でも日本時間の0時を起点に24時間で上限いくら、みたいな感じかと。(ソフトバンクのアメリカ放題とかあるけど)
ですが、中華電信の場合、地域別に適用されるパッケージに違いがあり、それぞれ1日固定型、従量課金、従量だけど上限あり、などメニューが多彩です。
中華電信の海外ローミングのメニューは、同社のWeb Siteに記載されています。
ちなみに日本のキャリアは日本時間0時を起点として24時間単位で課金ですが、中華電信は申し込み時点から24時間、という設定なので良心的と言えるかと思います。

前提③:
申し込みはローミングをする国についてから行います。
出発前に申し込みをすることはできません。
また申し込みをしてから数分〜十数分かかるので、飛行機が着陸してすぐに使うことはできません。

※iPhoneでの申し込み方法です。Android等、iOS以外のOSでの申し込み方法は確認していません。ご了承ください。

では、電話アプリでの申し込み方法をばご紹介します。

①電話アプリから「*135#」と入力して、発信

②すると、グレーの背景に「お待ちください」というメッセージ。
切り替わるまで長いけど、我慢して待つ。

③すると、4つの選択肢のあるメニューが出てきます
ここで注意しなきゃいけないのは、「了解」ボタンの意味は「キャンセル」ということ。
「了解」を押すと最初のキーパッドの画面に戻ってしまう。
選択肢を選ぶには、「返信」を押す。

④上の画面で返信を押すと、入力フィールドが現れる

⑤キーボードで選択したい番号を入力
ローミングの申請は「優惠方案説明及申請」なので、「1」を入力する。
入力した後は右上の青文字の「返信」をタップすることで次のステップへ。

⑥ここで現れるのがローミングのメニュー。
パッケージの内容は前提に書いた中華電信のウェブサイトからご確認くださいませ。
⑦申し込みをしたいパッケージの番号をキーボードで入力

⑧すると選んだパッケージの内容の説明が出てきます。



説明の次のページをみるには、キーボードで「*」を入力して、やはり右上の青文字の「返信」をタップ
内容を理解して、そのプランを申し込むなら、右下の「返信」ボタンを押し、キーボードで「♯」を入力して、右上の青文字の「返信」ボタンをタップ。
これで、申し込み完了!
すると、SMSで下記のようなメッセージが届き、申し込みが完了したことが確認できます。


ここで注意したいのは、
①SMSが届くまでに数分〜十数分かかることがある。気長に待つのみ。。。
②このSMSが届いても、なぜかモバイルデータ通信が使用できないこともある。その時は、電源のOff→Onをすると使えるようになることが多い

データローミングパッケージの適用期間が終わる間際には下記のようなSMSもきます。
どなたかのお役に立てれれば幸いでございます。。。